前腕支援システムの開発

概要

サルコペニア(主に老化による筋骨格系の衰え)による筋力低下や活動量の減少による筋持久力の低下により,日常生活において数多くの場面で不便を感じるとともに負傷の危険性も増します. そこで,高齢者や怪我または障害により筋力の低下した人の日常生活を支援する外骨格型の前腕支援システムの研究開発を行っています.
この前腕支援システムでは,拇指,示指,その他3指,手首(回内・回外・屈曲・背屈),肘の動作支援を行います. 生体信号に基づくスイッチング制御を用いることにより,システムは重作業など人が力支援を必要とする場合には力支援を行い,細かい作業を行う場合にはその動作を妨げることなく人の動作に追従することが可能です. これによって,人の持つ巧みさを損なうことなく自然な力支援を実現しています.

業績

  • Yasuhisa Hasegawa,Yasuyuki MikamiKosuke Watanabe,Firouzimehr Zeinab,Yosiyuki Sankai, ``Wearable Handling Support System for Paralyzed Patient", IEEE/RSJ International Conference on Intelligent Robots and Systems, pp. 741--746,2008, Nice, France